結成の原点を振り返る「『出版労連・出版情報関連ユニオン』趣意書」

 新しい世紀を迎えましたが、ILOが21世紀にめざす「ディーセント・ワーク」――権利が保護され、それぞれの職能をのびのびと発揮し、正当な対価を受け取って健康な生活を営む、という労働環境――には、残念ながら、ほど遠い現状です。

 それどころか今、「リストラ」・契約打ちきり・大幅な賃金カットが行われ、いつ自分が当事者となるかわからない状況です。

 出版・情報・メディア関連においては、構造的な出版不況・電子メディアの普及等による仕事のありようの急激な変化に見まわれています。そのことが、私たち出版・情報・メディア関連に働く者の不安を増大させています。ことに、小規模な企業に働く者、契約社員やパートなど雇用条件の不安定の人たちにとっては、大きな問題です。

 このような今こそ、働く者どうしが手をたずさえて、支えあうことが重要になります。

 出版労連では、「いつでも、だれでも、ひとりでも」入れる組合として、東京出版合同労働組合の中に、個人加盟分会・ユニティ分会をつくり、10年にわたって活動してきました。契約を重ねてきた嘱託の労働者に一方的に雇い止めを言ってきたことに対して交渉し、撤回させて正社員として雇用させるといったような成果も数多くあげてきました。個人が直接出版労連に加盟する形であるため、会社側の交渉相手は出版労連となり、交渉をスムーズにすすめることができ、雇用を守る上で大きな役割をはたしてきました。

 この10年間の成果の上に立ち、私たちはさらにグレードアップした個人加盟組合・出版情報関連ユニオンを結成します。

(2002年6月15日/出版情報関連ユニオン結成大会)